少年のためのさらし雛
前回の「つるし雛」の続きですが、こちらは題して「さらし雛」。変わり雛の一種ということで、本当は七段飾りぐらいの豪華さで行きたかったのですが、ちょっと間に合いませんでした。
川や海へと古い雛人形を流す風習が実際あったのかどうか、確認してはいませんが、雛段ごと流れていくイメージが頭の中に残っています。それとついになって仏壇が坂を上っていくイメージもあります。
純白の雪の中を赤い長襦袢を引きずった娘が点々と汚血をつけて歩く、その後をブリキのバケツを持った下駄履き半ズボンの少年がついていく、そんなどこかで見たような映像が浮かんできます。
これはその時の少年の半ズボンのポケットに入っていたものです。(写真では実物の2倍ぐらいになってます。)
どこをどう巡ってか南伊豆の海に流れて漂着しました。
少年がこれを何に使っていたのかは不明です。
by satokobo
| 2008-02-20 23:00
| 南伊豆ギャラリーみいづ