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南伊豆アジール カフェ アート ジャンチーク 佐藤工房

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satokoboは信州辰野町に引っ越しました。新しくhttps://note.com/satokobo始めました。南伊豆の海や山でアジールに生きてます。好い加減なカフェとジャンクなアートで無用の逸脱に呆けてみますか。

 ここ2,3日ちょっと引っかかるところあって「いい人」というもの(者)について考えてます。
「良い人」です。漢字で書くと。これはもう、よくある「広辞苑」などで調べる必要もないですね。
字の意味はいたって明瞭に思われます。
ただこれをじゃー詳しく具体的に説明しろと言われると、「いい人は、いい人だよ」ぐらいで済ましたくなってしまいます。
漠然といい人と言ってしまうと、意外と一般的には説明が難しくなってしまい、つい自分の思ういい人、自分にとっていい人とか、人それぞれによっていい人の概念や、イメージが違って当たり前、みたいな話になってきそうです。
ま、抽象的な言葉にはこんなことはごく普通のことではありますが。例えば「愛」とか「夢」、「希望」、「命」、「魂」なあ~んてね、いったい何を言ってんのかさっぱりわけがわからなくなってしまいます。(と言うのは佐藤工房だけでしょうか?)
で、なんとなく感づいてるかもしれませんが、こんな「愛」とか「夢」とかよくわけのわからないことをまことしやかにニコニコ語ったり、歌ったりしてる人に、なあ~んか「いい人」達って多いんだよね。
あ、今笑った人、あなた、いい人じゃないでしょ!もちろん、いい人のふりしてるけどさ。

ちょっと前の「いい人」って、「正義」とか「誠実」とか、なんか真面目な「人格」みたいな感じでしたが、そのもっと昔には「忠義」だとか「礼節」、「仁」なんて儒教みたいな時代もありましたね。要は「いい人」って人によっても違うし、その時代の流行りすたりもある。
さしずめ現代なら、ポップでおしゃれ、時代のトレンドを先取りしていくような柔らかな感性、そしてしっかりと周りの空気が読めて、けしてでしゃばらず、押し付けず、我を出さない、しかもちゃんとキャラは立っている、言うならば、思いやり、とか、おもてなし、みたいなもんを商売にしてる「ちゃっかり適応型」、そんな「いい人業界」の人たち、(もちろん表向きだけじゃなく、裏側も、ココロからいい人)魂を売る人たち。
いくら売ってもなくならない、そんな「タフな魂」をもった人たちが、いい人なんですね。

佐藤工房とは無縁ですね。
# by satokobo | 2009-11-09 23:51
 「レアメタル」って知ってますか?
最近よく聞くことあるでしょう。パソコンとか携帯とか、ハイテク製品によく使われてる、「希少金属」のこというんですね。
具体的にどんな金属が思い浮かびます?物理や科学に強い人ならすぐに出てくるでしょうけどね。
一番身近なとこで「金」つまりゴールドなんかもそうです。高価なところからプラチナだとか所謂「白金族」、最近流行のチタンとか、ウランなんかもそうです。種類はいっぱいありますが、資源としての埋蔵量は鉄やアルミに比べてはるかに少ないのです。
ま、昔はね、つまりローテク時代には、ただ珍しいだけの金属元素であまり使い道もなかったのですが、今や超ハイテク時代になって、鵜の目鷹の目宝の目という奪い合いに近い様相になってきてるそうです。
何せ、その希少性にかけては「金」と同じかそれ以上のものもあるわけです。もちろん「価値」、つまり「値段」です。ちなみに携帯一台に付き、壊れていても2~3000円のレアメタル回収価値があるそうです。(たくさん集めると大もうけ間違いなし!)

さて、携帯も持っていない佐藤工房ですが前置きが長くなってしまいました。
携帯はないのですが、一応ジュエリーを扱ってる工房の端くれとしては、意外とこのレアメタルが直接関わってきたりします。「ロジウム」という白金族の美しいレアメタルがあります。原子番号は、(Pさんではないので)知りません。(ちなみにラジウムはキュリー夫人が発見した放射性元素です)
ロジウムは通常めっきに使われていて、そのままソリッドでリングとかいうのはあまり聞きません。
佐藤工房でも、ジュエリーの金具にロジウムめっきのものを使用していたというぐらいで、美しい上に丈夫で長持ち、値段的にも金メッキとたいして変わらず、いたってポピュラーなものだったのです。ついこの一、二年ぐらいまでは・・です。
まさか、そのロジウムめっきそのものがなくなっていたとは、つい最近、金具問屋に注文出してびっくりしてしまいました。
なんと市場相場で一気に100倍の値上がり!どひゃ~!
確かに一時期鉄だろうが銅だろうが、マンホールの蓋まで盗まれていた頃がありましたが、それにしてもいくら希少金属とはいえ、・・なんでも新しい車の触媒に使われだした・・とか言う噂らしいのですがね・・どこぞのハイブリッドカーの会社に地球規模の量で買い占めされちゃったのでしょうか?それで今年も赤字だったりして・・
それなら同んなじようにウランでも大量に使って「原発」やら「核弾頭」いっぱい作れば、ウランの値段が一気に高騰して、しまいには使かえんようになるんとちゃうか?いっそ世界中「原爆」だらけにしたらそれでしまいやろ。そうしよ。

ええ、話はロジウムめっきでしたが、それでね、ここからがいかにも日本人的発想じゃないかなと思ったんですが、ロジウムめっきはないが、「代用ロジウムめっき」ならある、と言うんですわ。
代用ロジウムめっきですよ。合点のよい人ならもうすぐにピーんときてますね。
「かにかまぼこ」じゃないんですから、いや「かにかま」の方がまだ判りいいかな。
あ、でも、人によっては「そうですか」ですんじゃう人も大勢いるんでしょうね。同じ日本人ですものね、空気読めちゃうし。何だ、代用のロジウムめっきがあるんじゃ。~そりゃあ意味はわかりますよ、私だって。
でもね、ロジウムめっきの代用ですよ。だったら、そのものの名前を書いてよ、ぐらい言いたくならない?
「ロジウムの代わりにいったい何を使ってるんだ?」とね。誰も気になんないのかな~かにかまののった寿司なんか絶対食べたくないよな~これもアナクロの一種かな。

他愛のない話でした。こんなことは日本全国どこでも日常茶飯事の慣例的処置でしたね。
何事もはっきり言わない、しないところがこの国の良さであり伝統であります。
天下りでないと言えば天下りでない、憲法違反でないと言えば憲法違反ではない。
沖縄の人がはっきり嫌だといってるのに嫌じゃない。
最初から要らないものとわかって造っているのにそれを言っちゃおしまいよとかね。
偽装と模倣でここまで大国になった国ですからね。その技術ときたら世界一!
「代用4番」の大活躍で、日本人にまた夢と希望と勇気が湧いてきました、(その勢いで来週世界最強の男をへこますかな)むくむく!

ちなみに従来のロジウムめっきのことは「本ロジウムめっき」といいます。「本シメジ」じゃないだろうね?
# by satokobo | 2009-11-06 01:04
 夜祭の 太鼓の音か 雨囃子

ちょうどお宮についてバザーのご馳走を食べ始めたらザザーッと音をたてて降りだしました。
風も吹き出し荒れ模様必至ですが、バザーのお母さん方は何のその、テントに溜まった雨水を流しながらパクパク食べ始めてます。お宮の旦那衆たちは酒も飲んだしぼちぼち始めるかと、マッタリと気の抜けたテンポの太鼓を叩き始めました。
毎年そうですが、この抜け加減がたまりません。ドシャ降りでもハッピ姿の子供たちはおおはしゃぎ。むしろこの雨がさらに日常からの「抜け」を演出するのです。な~んてね、すでに祭りそのものが日常的なイベント化してしまった現代ではね、佐藤工房はびしょ濡れになったズボンをしおにさっさと偽装された非日常空間から「抜け」出してしまいました。
焼き鳥、豚汁、焼きそば、ご馳走様でした。抜け出せない現代人にとって満腹は究極の日常です。

雨音に 霞む太鼓の 秋祭り

さて、そこでどうやって、私たちは失った祭り(非日常性)を取り返すことができるのでしょう?
あ、私たち、ではありませんね。私だけと言った方がいいでしょうか。
非日常なんていらねーよ、って言う人たちはいっぱいいますもんね。危ないとか、わからないとか、面倒くさいとか言って、そのくせ、夢~とか、憧れ~とか、宝くじ~な~んて言っちゃったりして。
でもね、本当言うと「満腹」は日常じゃないのですよ。「平和」なんかもね。人間は戦争してる方が当たり前だったりして。

日本国憲法第9条がいよいよ抹消の射程内に入ってきたようです。
社民党が存在してる以上は絶対にそんなことはさせない、と力強くおっしゃってましたが。あの福島さんの真面目そうな声と話し方を聞いているとなんともいえないエロチシズム?を感じてしまうのは佐藤工房だけでしょうか?
時々国会でもどすの効いた野次の中に黄色い声援様のものが混じっているのですが、アノ声、もそうなんでしょうか?あほなオヤジ達に負けじと野次ってのんかな~
そんな情けない話はともかく、憲法改正(悪)のための国民投票の準備が着々と進んでます。民主党はどっちでしたっけ?
なにしろ、与党と野党と人の名前は入れ替わっただけで、全く同じやり取りを繰り返しているだけの話ですから。
憲法9条廃止、自衛隊の戦争権確立、そして自衛隊の民営化、海外派兵、東アジア共同体の樹立と、いいぞいいぞ!!!
今国民の80%以上は憲法改正(悪)賛成、らしい、です。もちろん誰がそんなこと言ってるのか、賢い国民の皆さんならもうおわかりですね。
これで高失業率も解消だ。貧乏人は皆「戦争請負派遣会社」に登録しよう!お手当てをもらえない母子家庭も一緒に戦争に行こう!
夢と希望と友愛ですね。これら別名を「日常」といいます。あ、「平和」もでした。
憲法9条廃止 自衛隊民営化 平和と空気はただじゃない_e0044434_0503986.jpg

# by satokobo | 2009-11-02 00:54
南伊豆子浦の浜の「平和の塔」_e0044434_23244993.jpg

 弓ヶ浜ヴィラの仕事も終わったので、少し(かなりかな)のんびりと子浦の浜を散歩していたら、こんな作品ができていました。
二つ目の台風のおかげで、前に浜掃除したと思ったらもう元の木阿弥です。しかし佐藤工房とするとこんなアートな楽しみもあるので、毎週徹底的にクリーンしてゴミはおろか貝殻一つ落ちてない弓が浜よりは、この方がはるかに自然といえば自然なのです。人間のいる自然ですね。人間も含めて、つまりその文化文明が作り出す人工物(ゴミ)も含めてのより広義の意味での自然です。
ま、何事も拡大解釈していって、全てを相対化、なし崩しにして、その場その時で都合よくやってしまうのも現代文明のやり方です。それが人間の自然な振る舞いだとしたらね。

だから逆にアートが自然になる。自然の美しさがアートになるのではないのですよ。
人間が出す汚いゴミだからこそ、それが自然なアートとなるのです。
別に佐藤工房の弁解をしているわけではありませんよ。写真の流木作品も本当に佐藤工房のものではありませんし。だからこそ嬉しくなるんですけどね。他の部落の人が見たら、忌々しいことしやがって・・なんて言うかもしれませんが。

何故「ジャンクアート」というものがあるか、これでお分かりですね。あ、知りませんでした?日本語で言うと「ゴミ芸術」、「護美芸術」の方がいいかな、綺麗っぽくて。

いや、実はね最近、田舎の実家(北海道)から、佐藤工房が大昔に描いた油絵作品をダンボールで送ってきちゃってね、いやはや、懐かしいというより、そー言えばこんな絵ー描いてたっけな~、困ったな~という感じでして正直、ゴミ芸術というより、アートなゴミだな、どーすべー、なのです。
非常にプライベートな話で恐縮なのですが、私の両親はまだ健在でして、もう二人とも70は過ぎてますが、そろそろ仕度を始めてるんですね。それで二人の物はともかく、子供の物、つまり私の物をきれいに処分しようというわけなんですわ。それで時々ダンボールに私の子供時代のガラクタやら宝物?まで一切つめて送ってくるのです。逆に言うと、私はもう北海道の家に戻らない(いらない)ということの裏返しの表れなんですね。
なんとなんと、この「家族の絆」強化時代にあって、実に「子離れ」のいい、そしてまた「親離れ」のいいケースなんでしょう。
自慢ではないですが、私は「親孝行」など一度たりとも、これっぽちもしたことなどありません。

話を戻しましょう。といって、こんなアートの話なんかしようとは思ってなかったのですが。
例えばね、よく言われますが、「人の心を豊かにする」ものがアートなんかじゃないですよ。
美しいものでも楽しいものでもない、まして啓蒙的なんかでもない、情操教育なんて屁でもない。アートに有用な価値なんてものは一切ない。むしろそれをぶっ壊していくものがアートの真髄なのです。
むんんん、相当にアナクロなこと言ってるでしょう(ユニクロじゃないですよ)。大正デカダンスですな、中原中也でもあるまいし。
しかしアート史的にはその頃で現代アートは終わってるのです。シュールからダダになって(逆か?)、あとは戦争あるのみ。やがて平和が訪れ反アートになり、豊かな生活、ポップにいたってはもうコピペと同じです。それからずうっと今に至ってます。コマーシャルとプロパガンダしかありません。(わずかに第三世界にまだわけのわからないものも残っていましたが、それもグローバリズムが飲み込んでいきます。つまり商品化です)
平和で豊かな時代にはアートは死んでいるのです。

心を豊かにしようと思ったらアートではなく、ゴミをあさればいいでしょう。
子浦の浜に限らずこの世はゴミで溢れかえっています。それが何より豊かさの証拠です。
佐藤工房もゴミに違いありません。だからの「ジャンクアート」なのです。
南伊豆子浦の浜の「平和の塔」_e0044434_141946.jpg

ほれ、この通り。
いずれがゴミかカキツバタ?
# by satokobo | 2009-10-31 01:09 | 南伊豆ネイチャークラブ
 不思議なものでついこの前「日本も本格的にマニュアル選挙になりました」じゃなかった「マニフェスト選挙」か、とマスコミや国民が言ってたかと思うと、今はもう「あまりマニフェストに拘らない方がいいんじゃないの」とか、誰も「民主党は選挙公約(マニフェスト)通りにやれ」なんて人はいないんですね。
臨機応変というか、優柔不断というか、当の政治家以上に民意は移り気で、その場その場で、それを目安に政策を打っていくのも大変だろうな~なあーんて、少し気の毒に思えてしまうこの頃です。

ま、しかし、新しい総理大臣の大号令の下で、「予算の見直し、大削減」を決行した結果、更なる大幅予算の追加で、史上最高額達成!ということですから、やっぱりマニフェストなんかあってないんですね。
結局、政治家は官僚以上に信じられない、というマニュアルどうりの結果がもう出てきてしまった。
大体最初から「日本をだめにした悪い官僚」を、「正義の味方政治家」が切る、なんて大法螺吹いて、重職のポストに次々と元大物官僚を当てる、なんてことを平気でやっている、せっかくの国民の同情心配もどこ吹く風ですな。さすが面の皮の厚さが違うというか、生まれも育ちも超上流階級は違うな。一年たった頃、鬱にでもなってなきゃいいけど。

もし仮に、「子供手当て」だとか「母子加算」だとか「農業所得保障」だとか、その他色々の所謂「ばら撒き政策」を続けて一昔前の「福祉社会」的な道を行ったら、当然「財政難」で「増税」ということになります。
とりあえず4年間はしないという公約だけど、万が一4年間もったら、必ず消費税のアップ。一応7%、そして10%、次々に段階的に15%、20%、25%!!おお、公約実現だ!さらに30%、そしてついには50%まで!!!これで北欧並みかな。でもここまできたら、もちろん、医療費無料、学校大学無料、年金はベーシックインカム。まさに「友愛政治の掲げる理想共同体」でしょうか?

ちなみに(わかってると思うけど)100円のアイスを1本買うと、消費税50円。
100万円の軽トラを買うと?
消費税って何でしょう?
こんな問いも随分昔にはあったわな。
# by satokobo | 2009-10-27 23:42

by satokobo